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ブリーディングの知識

ブリーディングには大きく分けて3つの方法があります。1つ目はアウトクロスと言い、全く血統の異なるオスとメスをかけあわせるやり方。2つ目はインブリードと言い、親子や兄弟姉妹をかけあわせるやり方。そして3つ目はラインブリードと言い、いとこ同士等比較的近縁のオスとメスをかけあわせるやり方です。

まず、アウトクロスの方法でロシアンブルーを繁殖した場合、どんな形質を持った仔猫が生まれるかはとても予想しにくいと言えます。例えば、大きく形の良い耳を持ったダークコートのロシアンブルーと、耳は小さいが理想的なコートを持ったロシアンブルーを交配したとします。運が良ければ、両親の良い形質だけを受け継いだ仔猫が生まれますが、同時に大きい耳とダークコートの仔猫や、小さい耳と理想的なコートを持った仔猫も生まれてきます。最悪の場合、小さい耳とダークコートを持った仔猫も生まれてきます。大抵の場合、両親の形質を足して二で割ったような(小さめの耳、黒めのコート等を持つ)仔猫が生まれてくることが多いようです。このため、自分のラインが近親交配によって血が濃くなり過ぎた場合を除き、ショーを目指すブリーダーが頻繁に使用する方法ではありません。しかし、健康で丈夫なロシアンブルーの仔猫ができるという利点はあります。

これに対し、インブリードの方法を使ってロシアンブルーを繁殖した場合、両親と同じ形質を持った仔猫が生まれてくることが期待できますが、近親交配による弊害も起きやすいと言えます。つまり、両親がすばらしいショーキャットであれば、ほぼ確実にショータイプの仔猫が得られますが、その反面、病弱な仔猫や奇形が生まれてくることもあるということです。ただし、巷で言われているような「インブリード=良くない方法」という図式は知識の少ないブリーダーの考えることです。

最後に、ラインブリードの方法を使ってロシアンブルーを繁殖した場合、近親交配による弊害が少なく、生まれてくる仔猫がある程度予測できるという利点があります。一般的には、このラインブリードによる繁殖を、ロシアンブルーブリーダーは好んで用いているようです。初心者ブリーダーにはお勧めのやり方です。

それぞれのブリーディングには長所と短所があり、一概にこの方法が良いと言い切れるものではありません。実際に繁殖するときの組み合わせは、経験を積んだロシアンブルーブリーダーに相談するなどして慎重に決めましょう。

参考文献:“The Russian Blue Cat” Ingeborg Urcia

注意:絶対に、この文章を読んだだけの知識でロシアンブルーの繁殖を行わないでください。生まれてくる仔猫に異状が出ても、当キャテリーでは一切責任は負いかねます。

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